美景
廊下に差し込む夕日。
赤い廊下で笑い合うあなたと俺。
この笑顔が好きだと思った。
この人が好きだと思った。
思わず抱き締めた小さな体。
あなたは笑って受け入れてくれて。
離れて夕日なのか照れたのか
赤く染まって美しく笑うあなたが――
「――ぃ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!死ぬな!お願いだから生きて!…ッ嫌だよ隼人ォ!!」
「………綺麗だ……。」
思考の止まった今。
頬伝う涙と
走馬灯だけが現実。
――――――――――
夢に笑い現実に啼く。
2004年09月21日(火)
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